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このメールマガジンは、岩手県内の幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校などへ教育センターの研修・支援・研究に関する情報を迅速にお届けするために発行しています。 | |||||||||
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■1〔お知らせ〕センター合同一般公開(11/3)の報告 ■2〔お知らせ〕閲覧室だより ■3〔 コラム 〕情報活用能力 |
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■1〔お知らせ〕センター合同一般公開(11/3)の報告 11月3日(木)文化の日には、3年ぶりの「センター合同一般公開」を生涯学習推進センターと合同で開催することができました。例年は500名を超える方々が来所していましたが、今年は新型コロナ対策として、人数と時間を限定し、会場ごとに、午前の部と午後の部それぞれに分かれて、2つのコーナーを学習・体験する内容となりました。また、申し込み制を導入し、人気の高かった体験では抽選を行い、落選となってしまった小学生には大変申し訳なく思っております。 今年の教育センターは、体験コーナーとして「ボッチャ」、「ねんど消しゴムと紙工作」、「プラネタリウムと液体窒素の実験」、「ちりめんじゃこの中の小さな生き物の観察」、「毛糸や松ぼっくりを用いた工作やプログラミング」などを行い、子どもだけではなく保護者の方も、初めてのスポーツ体験や科学の楽しさ、物づくりの面白さを味わっていました。 体験した子どもたちの感想には、「初めてのボッチャは、ルールをしっかり理解してからプレイしたのでとてもおもしろかった。頭を使う競技だった。」とか、「-196度の世界を体験して、ゴムボールや飛行機が予想外の結果になって面白かった。」、「来年もまたやってほしい。」などとあり、とても楽しんでもらえたのではないかと思っております。 また、保護者の感想には、「工作のポンポン作りがとても楽しかったようで、翌日道具を買いに行って、自宅でも作ってヘアゴムにしました。プログラミングも、もっとやりたかったと言ってました。」とか、「日頃できないような実験や工作をとても楽しみながら体験することができました。子供も次回の体験はいつ?と話すぐらい楽しんだようです。素敵なお時間をありがとうございました。また企画がある時はぜひ参加したいと思います。」などとあり、高評価をいただきました。 今後、新型コロナウィルスがどうなるか不明ではありますが、来年度も感染対策を行いながら開催する予定です。また、今年以上に多くの方々が来所できるように計画を進めてまいります。 |
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■2〔お知らせ〕閲覧室だより 教育センターの閲覧室では、教育関係の図書や資料を約70,000冊、教育文献を約78,000冊所蔵しています。毎年、各担当室が購入図書を選定し、その時のニーズに合った図書を購入しています。ここでは、昨年度購入した図書の中から2冊を紹介します。 ○『おもしろすぎて授業したくなる道徳図解』 森岡健太 明治図書 道徳の授業づくりについて、図解付きでとにかくわかりやすく解説しています。たとえば、教材分析は内容項目ごとに考える視点を明示しており、また板書については心情曲線型、葛藤型、イメージアップ型、過去未来型、壁乗り越え型など、特徴に応じて8つに分類しています。おもしろすぎて、すぐに授業したくなる本の誕生です。授業づくりにおいて知っておきたいこと、話し合いの時のポイントなど参考になる一冊です。 ○『一人1台のルール 自由に情報端末を使えるようになるために』 為田裕行 さくら社 GIGAスクール構想に先駆けて一人1台活用に取り組んできた学校の日常の姿と、保護者とも連携した合理的で使いやすいルール運用をわかりやすく紹介した本です。教育ICTの導入から教材開発、研修プログラムの構築等々で数多くの学校現場を知る著者ならではの専門的な視点に基づく解説が、わかりやすいのも特徴です。 この他にも専門的な図書が多数あります。購入した図書については、センターHPの企画担当>教育情報の提供>教育関係図書・資料のページに年度ごとの一覧を載せていますので、ご覧ください。 閲覧室はどなたでも利用可能で、貸出も行っています。また、教科書センターも兼ねているので、現在使われている教科書や過去の教科書、学習指導要領も所蔵しています。開館日時や、貸出方法は以下の通りですので、研修でいらした時など立ち寄ってみてください。 ○開館日時 月~金曜日 8:30~17:00 (閉館日 土日・祝日 図書・資料の整理日 どようび相談等で来所した際の貸出・返却は可能なので事前に連絡ください) ○貸出・返却方法 来所による貸出・返却 企画担当室員の確認を得ること 返却は郵送も可(ただし、郵送料金は自己負担となります) ○冊数・期間 1回につき5冊まで 20日以内 |
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■3〔 コラム 〕情報活用能力 我が家の中学生は、毎朝の体温報告を登校してからタブレット端末に入力しています。また、小学校からは保護者向けアンケートを児童が持ち帰ったタブレット端末で回答するよう依頼されるなど、学校でのタブレット端末の活用が進んでいることを、家庭でも感じられるようになってきました。GIGAスクール構想に基づくタブレット端末の導入によって、県内すべての小中学校に一人1台のタブレット端末が授業で活用できる環境が整いました。今年度訪問させていただいた学校では、タブレット端末を用いて意見交流や協働作業が日常的に行われていたり、怪我をして階段の上り下りができない生徒が、別室からタブレット端末を使ってオンラインで授業に参加したりということにも使用していたりと大いに活用されていました。 ようやく活用が進んできたICTですが、気になることもいくつかあります。例えば、キーボード入力について見ると、両手の人差し指のみを使って入力している児童生徒が多いです。また、いじめにつながる原因として、チャットが原因となっている事例が国内で発生していることからチャット機能が制限されている地域もあり、これまで以上に機器の基本的な使い方やデータの保存、情報モラル指導も学校で日常的に行う必要性が高まってきました。児童生徒が情報やコンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を適切に活用できる資質・能力を育成することが求められています。 このような資質・能力は情報活用能力として学習指導要領に示されました。情報活用能力とは簡単にいうと、児童生徒が問題を解決したり、どんな問題があるのか発見したり、自分の考えを持ったりする時に、直接インタビューしたり、新聞から調べたり、インターネットから調べた情報を活用する力といえるでしょう。さらにインターネットから情報を集めたり、学習に端末を使用したりするための情報機器等の基本的な操作の習得やプログラミング、情報モラルも含まれます。 今は情報社会と呼ばれ、情報端末を活用してインターネットを使うことが当たり前の世の中です。学校でも前述のように情報端末が導入されました。タブレット端末が導入された当初は、「とりあえず使ってみましょう」でしたが、その時期もすでに終えようとしている学校も見られます。学校を訪問して、ICTを活用した教科の学びについては先生方が研究して取り組んでいる様子が感じますが、同時に、基本的な使い方や情報モラル指導などは、まだ、これからかなという印象を持つことが多いです。これからの未来を生きていく児童生徒が、急速に進む情報化社会の中で、多くの情報や情報手段を適切に活用していくために欠かせない情報活用能力を計画的に育成していくことが学校には求められています。 |
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