教育センターニュース
第79号
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岩手県立総合教育センター
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2014.02.03 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]
■1〔コラム〕『あたり前があたり前ではない!?』
 
■2〔お知らせ〕平成25年度第57回岩手県教育研究発表会について

■3〔お知らせ〕「教育研究岩手」第101号

[本文]

■1〔コラム〕『あたり前があたり前ではない!?』

 以前、中国の水事情を取り上げた番組を観たことがある。番組では、乾燥した地域の小さな村の人々が、各家庭にある井戸から汲み上げた、わずかな水だけを頼りに暮らす様子を取り上げていた。印象的だったのが、井戸の場所がわずか20mぐらいしか離れていないのに、汲み上げられた水に大きな違いがあったことだ。“甘い水”と“辛い水”と表現していたが、“辛い水”は、飲んだ子どもが下痢をし、家畜の牛さえも飲みたがらないほどの水だという。“辛い水”の井戸の持ち主は、時折、隣家に行き、“甘い水”を分けてくれるよう頭を下げるのだが、大事な水なので、そう簡単に分けてはくれない。
 ところで、私は、地理の授業で「日本ほど、水に恵まれた国はない」といつも子どもたちに話してきた。日本では、どんな田舎に行っても水道があって、しかも蛇口から出る水は安心して飲むことができる。こんな国は、世界でも希なのだと話してきた。今、日本は、汚水浄化装置や水道事業のノウハウを各国に輸出している。水に関するもの以外にも、列車を正確に運行する技術や、宅配便サービスなどを輸出し始めた。日本人が、日本ではあたり前と思っていることが、世界ではただごとではないことに気付いたのだ。
 さて、わが国では、毎日、子どもたちが学校へ来て、勉強して、クラブ活動をして、家に帰っていくといった光景がどこの学校でも見られる。しかし、このあたり前に見える光景も、見方を変えると、学校へ通える安心さが社会にあったり、子ども自身の努力だったり、保護者の協力があったりと、さまざまなことの繊細な積み重ねの賜なのであり、ただごとでない光景なのだと感じられる。そう考えると、登校する子どもたちを見て、「今日もよく学校に来たね」と愛おしい気持ちになる。学校で、教師の前に子どもたちがいるということは、ただごとではないと思っている。(尚)


■2〔お知らせ〕平成25年度第57回岩手県教育研究発表会について

 期日:平成26年2月13日(木)・14日(金)
 会場:花巻温泉・岩手県立総合教育センター・岩手県立生涯学習推進センター
 全体テーマ 「授業改善を問う」

 いよいよ、岩手県教育研究発表会の開催が間近となりました。全体会の登壇者や予定している内容をご紹介します。また駐車場およびシャトルバスの運行についてお知らせします。

1.全体会
 (1)基調講演
   作山 雅宏 岩手県教育委員会教育次長兼学校教育室長 よりご講演をいただきます。
 (2)シンポジウム「授業改善を問う」
  <シンポジスト>
   盛岡市立仁王小学校    校長 多田 英史 氏
   盛岡市立下橋中学校    校長 小岩 和彦 氏
   岩手県立盛岡第一高等学校 校長 高橋 廣至 氏
   岩手県立盛岡視覚支援学校 校長 高橋  勉 氏
  <コーディネーター>
   東京学芸大学       教授 佐々木 幸寿 氏
     シンポジストとして、学校、行政どちらも経験豊富な4名の校長先生方に、またコーディネーターとして、岩手の教育をよく知っている大学の先生にご登壇いただきます。日々私たちが悩みながら進めている授業改善について、5人の登壇者の先生方から、お考えや取り組んでいらっしゃることをお聞きし、参会者全員で学び合う場にしたいと考えています。

2.駐車場について
 2月13日(木)の駐車場のみ、勤務地が下記の市町村の方々は「岩手県立総合教育センター駐車場」を指定しておりますので、再度ご確認ください。
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  盛岡市、紫波町、矢巾町、滝沢市、花巻市、遠野市、北上市、
  西和賀町、奥州市、金ケ崎町、一関市(旧東磐井郡を除く)、平泉町
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 ※ 14日(金)は駐車場の指定はいたしません。 駐車場についての詳細は、「参加申込み手続きについて」の「別添2 駐車場の指定について」をご覧ください。

 当日、会場周辺は大変混雑が予想されます。車を利用される方はお早めにご来場願います。 皆様には事情をご賢察の上、同じ学校の先生方どうし、乗り合わせてのご来場にご協力ください。

 花巻温泉会場の駐車場が満車になった場合、総合教育センター駐車場への移動をお願いする場合もありますのでご了承ください。その際には、総合教育センターと花巻温泉間の無料シャトルバスをご利用下さい。(乗車時間約10分)

★シャトルバス運行時刻表
http://www1.iwate-ed.jp/kenkyu/happyoukai/h25/index.html


■3〔お知らせ〕「教育研究岩手」第101号

 このたび「教育研究岩手」第101号を発行し、県内各学校等の教育機関に発送いたしました。今年は岩手県出身のテレビ朝日アナウンサー加藤真輝子氏より寄稿していただいた他、特集として、「授業改善を考える」をテーマに下記の皆様より玉稿をいただきました。ぜひご一読ください。

|◎教育随想 「伝えて未来につなげる」
|       (株)テレビ朝日アナウンサー 加藤 真輝子 氏
|◎特集「授業改善を考える」
| ○論 説「授業の改善に向けて何が求められているか」
|        岩手大学教育学部 教授 田代 高章 氏
| ○解 説「授業改善とどのように向き合うか(授業改善の考え方と推進の方向性)」
|        野田村立野田中学校 校長 藤岡 宏章 氏
|      「SSHと『参加型授業』」
|        岩手県立盛岡第三高等学校 校長 和山 博人 氏
|    「特別支援学校の授業改善を考える」
|        岩手県立盛岡みたけ支援学校 校長 東  信之 氏
| ○提 言「必要なのはプロとしての『高め合い』だ」
|        文部科学省高等教育局 高等教育企画課長 浅田 和伸 氏
| ○実践事例「互いに学び、高め合う生徒の育成を目指して」
|        山田町立豊間根中学校 教諭 北田  円 氏
|      「高等学校におけるOJTの進め方に関する研究」
|        岩手県立遠野高等学校 副校長 菅原 一成 氏
|◎平成24年度第56回岩手県教育研究発表会
| ・全体会 「校種間連携と岩手の人材育成」
| ・特設分科会1 実践発表「いわての復興教育〜この1年の実践とこれから〜」
|         講  演「防災・復興教育に期待すること」
| ・特設分科会2 講  演「学力向上の処方箋〜校内研修の活性化〜」
| ・特設分科会3 実践発表「地域と共に歩む教育を目指して」
| ・特設分科会4 パネルディスカッション「学校ぐるみで取り組む中学生の学力
| 向上」〜「いわてスタンダード」「Gアップシート」を活用して〜

 他に、「研究・実践交流」「センターからの発信」があります。

★詳しくは、センターWebページをご覧ください。
http://www1.iwate-ed.jp/kankou/kk_iwate/index.html


〔編集後記〕
 2月13日、14日の2日間、花巻温泉と総合教育センターを会場に開催されます岩手県研究発表会が、来週に迫っています。万全の態勢で先生方をお迎えできるよう、センター所員一丸となって準備に取り組んでいるところです。岩手県内の教育実践の成果を知り、互いに学び合う貴重な機会です。たくさんの先生方の御参加をお待ちしています。

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