平成13年度 教育研究157

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 岩手県立総合教育センターの研究事業は,本県における教育上の重要な課題を取り上げ調査研究し,その成果について教育機関に広く普及を図り,本県の教育の向上に資することを目的としています。
 この「平成13年度教育研究157」は,「教育研究157 平成13年度教育研究」として平成14年5月27日に冊子として発刊し,各学校及び教育関係機関に配布しております。また,「教育研究データベース」(http://www1.iwate-ed.jp/db/db1/index.html)では,平成11年度以降の教育研究をインターネット上で公開しております。そちらも併せてご覧下さい。

※各研究の表題をクリックして下さい。

No 領域 研 究 主 題 及 び 内 容 年次 担当室
13_01 総合的な学習の時間
生きる力をはぐくむ「総合的な学習の時間」に関する研究
−自己評価能力が高まる学習活動の展開を中心に−(第2報)


研究の概要
 児童生徒が自己を見取る「認知力」や「方法の理解」、自己を見取ることの意義や有用性をとらえる「価値の把握」、進んで自分を評価し自己の向上や成長に役立てようとする「評価の態度」等に改善が認められ、本研究が自己評価能力を高め、生きる力の育成に資することが確かめられました。
12〜13 プロジェクト
13_02 評価
児童生徒の資質や能力を高める指導と評価に関する研究
−教科の指導において「学力」を適切にとらえるための評価基準と評価方法の開発を中心に−(第1報)


研究の概要
 児童生徒の資質や能力を高める指導と評価について明らかにし、教科の学習指導の改善に役立てるものであり、1年次目である平成13年度は、児童生徒にはぐくみたい資質や能力等の概念を明確にし、学力と評価についてのアンケート調査を行い、考えの傾向や学習指導上の課題等を把握しました。
13〜15 教科領域教育室
13_03 学校運営
主体的な教育活動の展開を目指した学校運営の改善に関する研究
−時代の要請に応じた運営改善の手がかりとなる改善展開例の提示をとおして−

研究の概要
 学校運営改善の展開の仕方を構想し「改善展開例集」にまとめるとともに、「学校運営診断」「教育機能に応じた組織編成」「時間割の弾力的運用」等の学校運営改善の仕方の構想と展開例集の内容及びその活用方法を中心に研究をまとめました。
13 教科領域教育室
13_04 道徳教育
心が通い合う人間関係をはぐくむ道徳教育の在り方に関する研究
−学級における道徳教育推進計画の作成と活用をとおして−(第1報)


研究の概要
 
心が通い合う人間関係をはぐくむためには、豊かな人間性や社会性を育成する必要があり、他者とかかわるための力を育成することが大切であり、その力を育成することができる学習活動を構想し、学級における道徳推進計画の試案を作成しました。
13〜14 教科領域教育室
13_05 国際理解教育
共に生きていくための資質や能力を育てる国際理解教育の在り方に関する研究(第1報)

研究の概要
 他者とのかかわりをとおした体験とふりかえりを重視する参加型学習を取り入れた基本構想を立案できたこと、児童生徒の実態についての調査結果から明らかになった問題点と課題をもとに、それぞれの実態に応じたアクティビティを取り入れた推進試案を作成することができました。
13〜14 教科領域教育室
13_06_1 教育相談
小学校における児童の集団適応力をはぐくむことに関する研究(第1報)

研究の概要
 集団適応力をはぐくむことについての基本的な考え方や集団体験活動を取り入れることの意義、実態調査の分析・検討から指導・援助についての基本構想を立案したことや基本構想に基づいて、集団適応力をはぐくむための指導試案を作成することができました。
13〜14 教育相談室
13_07_1 特別支援教育
特殊教育における個別の指導計画の評価に関する実証的研究
−一人一人を生かすための活用の在り方を中心に−(第1報)

研究の概要
 個別の指導計画の作成及び活用状況と意識について調査し、課題や問題点の分析・検討を行い、調査結果をもとに、個別の指導計画を「授業に生かすポイント」、「修正・改善に役立つポイント」「有機的な活用ポイント」の3つからなる指導試案を作成することができました。
13〜14 特別支援教育室
13_08_1 理科教育
小・中・高等学校理科におけるコンピュータを活用した教材の開発に関する研究(第1報)

研究の概要
 コンピュータを活用した教材についての基本的な考え方を明らかにした後、「各種センサー」「映像を活用して自然現象における物理量を計測する教材」「実験から得られたデータを集計・処理するワークシート教材」「天体の動きをわかりやすく映像化した教材」などを開発することができました。
13〜14 科学産業教育室
13_08_2 理科教育
郷土の自然を理科の学習に生かすための教材開発に関する研究
−北上川流域の地質と形成史を中心に−(第1報)


研究の概要
 「郷土の自然を理科の学習に生かす授業について文献研究を行い、基本構想を立案できた」「北上川流域の地質調査を実施し、層序をとらえ地層の対比を可能にしたこと」「北上川流域の地質図をまとめ、それをもとに教材として古地理図を作製したこと」「教師用の資料集として地質説明書を作製できたこと」の4点を成果としてあげることができました。
13〜14 科学産業教育室
13_09 技術・家庭科教育
中学校技術家庭科における基礎的な知識と技術を身につける実習題材に関する研究
(第2報)


研究の概要
 1年次目にあたる平成12年度に作成した指導試案に基づき、開発した実習教材を用いて二つの分野において授業実践を行いました。その結果、「実習題材への興味・関心」「学習内容についてのテスト」「生徒作品の評価」から良好な結果を得ることができ、開発した実習題材が「基礎的な知識と技術」を身につけるうえで有効であることが確かめられました。
12〜13 科学産業教育室
13_10_1 情報教育
岩手県の教育関係ネットワークの構築に関する研究(第1報)

研究の概要
 本研究は、教育関係ネットワークを整備するとともに、その在り方を明らかにするものです。1年次目である平成13年度は、岩手県の教育関係ネットワークを構築して一部運用を開始することができました。また、これまでの情報提供に加えて、各種データベースを公開することができ、県内の学校・教育機関についての情報を提供することができました。
13〜14 情報教育室
13_10_2 教育工学
コンピュータやインターネットを効果的に活用する授業の在り方に関する研究
−教育工学的な手法を取り入れた学習指導案「指導プログラム」の改善をとおして−(第1報)


研究の概要
 研究の一年次目である平成13年度は、授業設計の柱を「目標の設計」「方法の設計」「評価の設計」の三つからとらえ、これをささえるものとして、学習過程を9教授事象、学習意欲を高める手だてとして動機付けモデルを関連づけて授業設計を行う方向性を確かめることができました。
13〜14 情報教育室
13_11 生徒指導
地域との連携をはかりながら児童生徒の社会性を育成する生徒指導の在り方に関する研究
(第2報)


研究の概要
 指導実践の結果、地域との発信活動に「ガイダンスの工夫」「社会的スキルの指導の工夫」「地域の人々との交流活動の工夫」を取り入れる手だては、集団の中で自己を生かすことができる児童生徒を育成するために必要な「自己理解力、他者への共感的理解力、役割取得力」を高め、さらには児童生徒の社会性を育成するための生徒指導を進めるうえで効果的な方策であることが確かめられました。
12〜13 教科領域教育室
13_12 図画工作
小学校図画工作科における感性をはぐくむ学習指導の在り方に関する研究
−作品を見る楽しさを広げる鑑賞活動をとおして−(第2報)

研究の概要
 授業実践の結果、「対象をとらえる力」「想像力」「創造性」に変化がありました。また、対象をよく見つめ、よさや美しさを感じ取り、感じ方や見方を広げていこうとする児童の姿が見られました。
12〜13 教科領域教育室
13_06_2 教育相談
学校不適応児童生徒に対する指導・援助の在り方に関する研究
−グループ・カウンセリングをとおして−(第2報)


研究の概要
 研究の成果として、「グループで交流しあうことにより、学校不適応児童生徒に対して、他者との関係における自分を客観的に見つめ直す機会を与えることができたこと」「学校不適応児童生徒への指導・援助にグループ・カウンセリングを取り入れることは、肯定的な自己概念を育てるうえで有効性を確かめることができたこと」があげられます。
12〜13 教育相談室
13_07_2 特別支援教育
特殊教育における早期からの教育相談の充実に関する実践的研究(第2報)

研究の概要
 支援試案を作成し、早期からの教育相談を展開する際の課題や問題点の分析・検討を行った結果、支援試案は発達に課題のある乳幼児とその保護者への早期からの教育相談を展開していくために有効であることが確認でき、保護者、乳幼児への適切な相談活動の充実に役立つことが確かめられました。
12〜13 特別支援教育室
13_08_3 理科教育
理科におけるマルチメディアとネットワークを活用した教材の開発に関する研究(第2報)


研究の概要
 地学領域の地震の学習において、マルチメディア教材、地震シミュレーションソフト、コンピュータと簡易センサーを用いたモデル実験装置の開発を行い、さらに測定データをネットワークによって共有する方法についても考察を加えながら、授業実践を行いました。その結果、生徒は開発した教材に対して有用感を持つとともに、実感を伴った理解を深めることができ、教材の有効性が確かめられました。
12〜13 科学産業教育室
13_10_3 情報教育
インターネットを利用した教材データベースの開発と活用に関する研究(第2報)

研究の概要
 データベースサーバの環境を整え、協調学習を支援する教材を整理し蓄積することができるWebデータベースシステムの構築を行い、様々な教科における学習活動の目的に応じた資料を教材データベース化し、本システムを用いた授業実践を行い、データベースの在り方を考察しました。
12〜13 情報教育室
13_07_3 特別支援教育
通常の学級において学習上困難を示す児童生徒への指導の在り方に関する研究
−指導方法と教育的配慮についての検討−(第1報)


研究の概要
 2年次研究の初年度は小・中学校の調査協力校において、学習上困難を示す児童生徒の実態調査を行い、指導の現状や担任が抱える課題についての分析・考察を行いました。その結果、明らかになった学習上困難を示す児童生徒に対する指導上の困難さや手だての不十分さをもとに、指導法と教育的配慮についての指導試案を作成しました。
13〜14 特別支援教育室
13_10_4 情報教育
ネットワークを利用した個別学習教材データベースの構築と活用に関する研究(第1報)


研究の概要
 データベースを構築するため、研究協力校及び県内の各学校から協力をいただくとともに、各校が簡単に利用できるように、WWWブラウザがあれば学習できる環境を整備し、先進的教育用ネットワークモデル地域事業におけるネットワークでの活用と実践を行い、技能習得の学習場面における個別学習教材データベースの活用の有効性について研究を進めています。
13〜14 情報教育室

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