平成14年度 教育研究158

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 岩手県立総合教育センターの研究事業は,本県における教育上の重要な課題を取り上げ調査研究し,その成果について教育機関に広く普及を図り,本県の教育の向上に資することを目的としています。
 この「平成14年度教育研究158」は,「教育研究158 平成14年度教育研究」として平成15年5月22日に冊子として発刊し,各学校及び教育関係機関に配布しております。また,「教育研究データベース」(http://www1.iwate-ed.jp/db/db1/index.html)では,平成11年度以降の教育研究をインターネット上で公開しております。そちらも併せてご覧下さい。

※各研究の表題をクリックして下さい。

No 領域 研 究 主 題 及 び 内 容 年次 担当室
14_01 基礎・基本
基礎的・基本的な内容の定着を図る学習指導に関する研究
−小・中学校国語科,算数/数学科における習熟度別指導をとおして−
(第1報)

研究の概要
  児童生徒一人一人の習得状況を把握するとともに,指導形態,指導編成コース,学習スタイルに配慮して,児童生徒のもつ可能性を発揮させる視点に立った基本構想,推進計画を立てました。学習内容や学習方法を柔軟にとらえて,単元で身に付けたい力にかかわった学習事項の習熟の程度に応じる視点に立った基本的指導過程を作成しました。
<キーワード>
 習熟度別指導 推進計画 指導形態 基本的指導過程 指導編成コース 授業コース 習熟度別学習集団
14〜15 プロジェクト
14_02 指導方法
高等学校における総合的な学習の時間の推進に関する研究
−「知の総合化」を図る体験的な学習活動をとおして−(第1報)


研究の概要
 県内の高等学校の教員約3,500人を対象とした意識調査を実施するとともに,収集した資料の分析・考察を行いました。その結果,@「知の総合化」を目指し,外部要因と内部要因から生ずる課題を解決する基本構想図の作成,A総合的な学習の時間を推進するうえでの課題把握,B具体的な展開につながる計画概要例を作成することができました。
<キーワード> 
 高等学校の独自性 教科の学力 知の総合化 生きる力
14〜15 教科領域教育室・科学産業教育室・特別支援教育室
14_03 教科指導
児童生徒の資質や能力を高める指導と評価に関する研究
−教科の指導において「学力」を適切にとらえるための評価規準と評価方法の開発を中心に−(第2報)

研究の概要
 昨年度作成した推進試案に基づき,国語科,社会科,算数/数学科,複式指導(算数科),音楽科,家庭科,英語科の指導と評価の計画を作成し,授業実践を行いました。そして,実践結果の分析と考察をとおして,推進試案に基づく指導と評価の計画の妥当性の検討を行い,その妥当性について見通しをもつことができました。
<キーワード>
 資質や能力 指導と評価 学力 学習指導 評価規準 評価方法
13〜15 教科領域教育室・科学産業教育室
14_04 学校経営
学校評価・診断に基づく学校経営の改善に関する研究
   −「学校評価システム」の構築と「経営改善ストラテジー」の検討をとおして−


研究の概要
 
@「評価システム」「改善ストラテジー」を位置付けた「グランドスキーム」の立案,A評価項目・評価基準,評価体制・評価方法等の要件を取り込んだ「評価システム」の構築,B学校評価項目一覧の作成,C学校評価・改善構想シートの作成等を行い,学校評価・診断に基づく改善の進め方について,その方向性の一端を明らかにすることができました。
<キーワード>
 学校経営改善 学校評価・診断 グランドスキーム 学校評価項目一覧 経営改善ストラテジー 評価システム
14 教科領域教育室
14_05 道徳教育
心が通い合う人間関係をはぐくむ道徳教育の在り方に関する研究
 −学級における道徳教育推進計画の作成と活用をとおして−(第2報)


研究の概要
 心が通い合う人間関係の基盤として,他者とかかわるための力を育成する必要があると考え,学級における道徳教育推進計画をもとに,他者とかかわる力の要素である自分を表現する力,相手を受け入れる力,自分と相手とのかかわりを考える力を育成する実践を,幼稚園,小学校低学年,小学校高学年,中学校で行い,成果を得ました。
<キーワード>
 学級における道徳教育推進計画 他者とかかわるための力 自分を表現する力(表現力) 相手を受け入れる力(受容力) 自分と相手とのかかわりを考える力(発展力) 心が通い合う人間関係をはぐくむ学級活動 かかわり活動 解決方法の試行
13〜14 教科領域教育室
14_06 国際理解教育
共に生きていくための資質や能力を育てる国際理解教育の在り方に関する研究(第2報)


研究の概要
 参加型学習を取り入れた共感的理解を伴う異文化をもつ人々との交流体験活動を指導実践をとおして行った結果,児童生徒の共に生きていくための資質や能力の育成に効果があることが確かめられ,国際理解教育の一つの在り方を示すことができました。
<キーワード>
 国際理解教育 参加型学習  アクティビティ 多元性の理解 コミュニケーション能力  交流体験活動 ふりかえり
13〜14 教科領域教育室
14_07 教育相談
小学校における児童の集団適応力をはぐくむことに関する研究(第2報)


研究の概要
 本年度は,実践プログラムを作成,指導実践を行い,実践プログラムは集団適応力をはぐくむうえで効果があることが確かめられ,集団体験活動は,小学校における予防・開発的教育相談の充実に役立つことが明らかになりました。
<キーワード>
 集団適応力 集団体験活動 自己理解 自己表現力 自己調整力  実践プログラム 予防・開発的教育相談
13〜14 教育相談室
14_08 特別支援教育
特殊教育における個別の指導計画の評価に関する実証的研究
−一人一人を生かすための活用の在り方を中心に−(第2報)

研究の概要
 個別の指導計画を@授業に生かすことA修正・改善することB有機的に活用することが必要であると考え,「個別の指導計画を活用するためのチェック票」を作成し,教師の自己チェックに基づいた指導実践を行いました。その結果「チェック票」は一人一人を生かす個別の指導計画の活用を図るうえで有効であることが確認できました。
<キーワード>
 特殊教育 個別の指導計画 評価 修正・改善 有機的な活用 チェック票
13〜14 特別支援教育室
14_09 理科教育
小・中・高等学校理科におけるコンピュータを活用した教材の開発に関する研究(第2報)

研究の概要
  本年度は,合計27種類のコンピュータを活用した教材の開発をした後,授業実践を行いました。その結果,@公式に対して有用感を実感できるようになったこと,A観念的にしかとらえられなかった事象を実感をともなって理解できるようになったことなど,生徒の変容を確認することができました。
<キーワード>
 理科 物理 化学 生物 天文 教材開発 マルチメディア コンピュータ インターネット
13〜14 科学産業教育室
14_10 理科教育
郷土の自然を理科の学習に生かすための教材開発に関する研究
−北上川流域の地質と形成史を中心に−(第2報)
研究の概要
  研究成果として,@郷土の自然を理科の学習に生かす授業の進め方について実践をとおして検討し留意点をまとめたこと,A北上川流域の地質調査を実施し日詰及び花巻地方の地質図を作製できたこと,B教師用の資料集として地質説明書及び読み物教材を作成できたこと,以上3点があげられます。
<キーワード>
 郷土の自然 理科の学習 教材開発 北上川流域の地質 教師用資料
13〜14 科学産業教育室
14_11 情報教育
岩手県の教育関係ネットワークの構築に関する研究(第2報)

研究の概要
  岩手県の教育関係ネットワークの管理運用にかかわる規程について検討し,各種データベース及びポータルサイトの構築を行いました。その結果,岩手県の教育関係ネットワークの管理運用の体制が確立し,ネットワークに接続している学校においては,データベースによるマルチメディア等を活用した教育活動を行う環境を構築することができました。
<キーワード>
 いわて教育情報ネットワーク 教育情報 インターネット ビデオ・オン・デマンド マルチメディア素材データベース 教育研究文献情報データベース
13〜14 情報教育室
14_12 教育工学
コンピュータやインターネットを効果的に活用する授業の在り方に関する研究
−教育工学的な手法を取り入れた学習指導案「指導プログラム」の改善をとおして−(第2報)
研究の概要
  教育工学的な手法による「指導プログラム」の理論をもとに授業設計の指針となるテキストを開発し,学習指導の充実に役立てようとする研究です。研究の結果,「指導プログラム」を改善して開発したテキスト「授業デザイン」を用いてコンピュータやインターネットを効果的に活用するための考え方や授業を構想する手順等を明らかにすることができました。
<キーワード>
 教育工学 学習指導 授業設計 指導プログラム 授業デザイン
13〜14 情報教育室
14_13 小規模校
小規模校における学ぶ意欲を高める指導方法と学習形態に関する研究
−指導の展開例の作成と活用方法の提示をとおして−(第1報)

研究の概要
  小規模校における児童の学ぶ意欲と学習指導の実態に関する調査を実施し,その分析・考察より小規模校の学ぶ意欲を高める指導方法と学習形態に関する基本構想を立案しました。また,基本構想をもとに,展開例作成の具体的方向性を明らかにし,小規模校における学ぶ意欲を高める指導の展開例のモデルを作成しました。
<キーワード>
 小規模校 学ぶ意欲 指導方法 学習形態 展開例
14〜15 教科領域教育室
14_14 教科指導
コミュニケーション能力を育てる英語科指導に関する研究
−オーセンティックなコミュニケーション活動につなげる文法指導−(第1報)


研究の概要
 コミュニケーション活動の本物性を高める要件を明らかにし,その活動につなげるように,文法理解と段階的なコミュニケーション活動を有機的にデザインした指導を構想しました。また,コミュニケーションを支える基礎的能力を日常の授業でどう指導すればよいかも検討しました。 
<キーワード>
 文法指導 オーセンティック 意味中心 実践的コミュニケーション能力 機能的コミュニケーション活動
14〜15 教科領域教育室
14_15 教育相談
学校における予防・開発的な教育相談に関する研究

−ピア・サポート活動をとおして−(第1報)

研究の概要
 生徒同士が互いに支え合うことをねらいとしたピア・サポート活動について,基本構想を立案しました。また,次年度指導実践する中学校の支え合う人間関係について実態把握し,その分析・検討をもとに指導・援助試案を作成しました。
<キーワード>
 
予防・開発的な教育相談 ピア・サポート活動 聞き合う 支え合う 自尊感情 コミュニケーション能力 サポート
14〜15 教育相談室
14_16 特別支援教育
特殊学級担任の指導力の向上を目指す研修の在り方に関する実践的研究
−研修の内容と方法に視点を当てて−(第1報)


研究の概要
  県内特殊学級担任の実態調査から,特殊学級担任が求めている研修内容は多様であり,さらに研修方法についての問題点が明らかになりました。この調査結果をもとに,特殊学級担任が主体的に取り組むことのできる「生きる力」をはぐくむための指導内容・方法についての研修試案を作成しました。
<キーワード>
 特殊学級 研修 特殊学級担任 専門性 研修試案
14〜15 特別支援教育室
14_17 理科教育
中学校理科において自然環境保全の意識を高める学習の進め方に関する研究
−土壌を用いた自然環境調査を中心に−(第1報)


研究の概要
  研究協力校とその付近で,土壌を採取し,様々な角度から土壌を用いて自然を調べる実験を行い,基礎的な資料をとりました。これにより土壌を用いて自然環境を調べるには,様々な実験を植生自然度と関連づけて,体系化させる必要があることが確かめられました。
<キーワード>
 中学校理科 教材開発 自然環境保全 土壌環境
14〜15 科学産業教育室
14_18 教科指導
技術・家庭科における共生能力を育成する学習指導の研究
−家庭分野「家族と家庭生活」の体験的な活動をとおして−(第1報)


研究の概要
  県内の公立中学校の家庭科担当教員を対象に「家族と家庭生活」の指導について実態調査を行い,指導上困難を感じている点を明らかにしました。これらの課題の解決に向けて,共生能力を育成するための指導方法の基本的な考え方をまとめることができました。
<キーワード>
 家庭分野「家族と家庭生活」 共生能力 体験的な活動
14〜15 科学産業教育室
14_19 特別支援教育
通常の学級において学習上困難を示す児童生徒への指導の在り方に関する研究
−指導方法と教育的配慮についての検討−(第2報)


研究の概要
  学習障害タイプの児童に対して,昨年度作成した指導試案をもとに指導実践を行いました。学習,生活面での指導において指導課題を焦点化・計画化させるとともに対象児の特性に応じた「言語化・パターン化」を取り入れた指導等を行いました。その結果,指導試案の有効性が確認できました。
<キーワード>
 学習障害 焦点化・計画化  言語化・パターン化 ソーシャルスキル  段階化 ほめる・認める
14〜15 特別支援教育室
14_20 情報教育
小学校における情報活用能力の育成に関する研究
−情報手段の活用を系統的・体系的に位置付けた情報教育カリキュラムの開発をとおして− (第1報)


研究の概要
  この研究は,情報活用能力の育成をカリキュラム作成の側面からとらえ,児童の情報活用能力を育成する指導の在り方を明らかにしていこうとするものです。今年度は,基本構想を立案し,研究協力校における実態調査をふまえ,情報活用能力の育成に係る課題を把握しました。そして,情報手段の活用を系統的・体系的に位置付けた情報教育カリキュラムを開発するための目標リストを作成しました。
<キーワード>
 情報活用能力 情報活用の実践力 系統的・体系的 情報手段  情報教育カリキュラム
14〜15 情報教育室
14_21 情報教育
ネットワークを利用した個別学習教材データベースの構築と活用に関する研究(第2報)


研究の概要
 ブラウザで学習できる教材の作成とデータベース化を行い,ネットワークから利用できる環境を整備し,授業実践をとおしてその有効性を検証しました。その結果,マルチメディア中心の教材構成が学習効果を高めることに有効であり,技能習得の学習場面において児童生徒の個別学習や教師の指導を支援できることが確かめられました。
<キーワード>
 ネットワーク データベース 個別学習 先進的教育用ネットワークモデル事業 学校インターネット 学習教材 技能習得 マルチメディア ブラウザ
13〜14 情報教育室

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