所報 No.57
岩手県立総合教育センターマーク

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岩手県教育研究発表会
理科教材紹介
「教育研究岩手」発刊

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身近な素材を用いた教材紹介
ドライアイスを用いた「空気のあたたまり方」の教材
 

 ドライアイスは、かつては手に入りにくいというイメージが強かったのですが、最近はスーパーマーケットでも無償で分けてくれたり、インターネットでも気軽に注文できたりと、私たちにとって身近な素材となりつつあります。

 小学校第4学年下の教科書に、金属、水、空気がどのようにして温まるのかを扱う「もののあたたまり方」の単元があります。金属や試験管の水の温まり方は比較的指導しやすいのですが、特に、線香の煙を使って教室の空気の温まり方を調べる実験は、途中で煙が見えなくなってしまい 子どもたちにとっても教師にとっても把握しがたい現象となっています。

 そこで、空気の温まり方を調べるために、ドライアイスの煙(ドライアイスによって水蒸気が冷やされてできた細かな水の粒)を大型ビーカーに閉じ込めてホットプレートで温めてみましょう。 

 右の写真は、その時の実験の様子ですがビーカーの真ん中あたりに、周りよりも色が薄くなっている筋状のものが見えます。これが温められた空気の流れです。温められた空気は上昇し、その後冷やされて下がってきます。

 下の写真は、この実験を行った時に使ったものですが、10円玉を2枚重ねてその上にビーカーをのせて約200℃で加熱しました。これは、ビーカーの1点だけを加熱するための工夫です。

【図1】実験の様子
【図2】空気の温まる様子と概念図
 児童・生徒にとってわかりにくい現象も、身近な素材を工夫することで教材として使うことができます。ぜひ挑戦してみてください。
 

 来年1月9,10日開催の岩手県教育研究発表会でも、理科開発教材のほか、情報教育開発教材、技術・家庭科開発教材、特別支援教育開発教材なども展示します。


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