教育センターニュース
第50号
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岩手県立総合教育センター
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2010.11.02 お問合せ:ml-maga@center.iwate-ed.jp

[目次]
■1 〔コラム〕 『恩師との再会』
■2 〔センター紹介〕★センター一般公開 11月7日公開★
■3 〔研究紹介〕「小学校理科」活用を図る指導展開例
■4 〔研究紹介〕高等学校キャリア教育を実践するための指導プラン
■5 〔担当紹介〕教科領域教育担当

[本文]

■1 『恩師との再会』

 先日、中学校2、3年時の担任を囲む会に参加しました。その案内には、現在カナダ在住の恩師も、体力的な衰えから今回が最後の帰国となるかもしれないとのことで、ぜひ参加を、と記されていました。恩師は、とても真面目で熱心な方でしたが、何か事あるごとに正論で我々に説諭するので、正直疎ましい思いを抱くこともありました。どちらかというと苦手な女性教師であり、お会いすることを避けていた方でした。

 その囲む会で、恩師は、自らの教師生活を振り返り、熱く語ってくれました。

 「生徒の命のためなら、私はこの身を投げ出す覚悟だった。どんなことがあっても生徒の命を守ろうと思っていた。生徒に反抗されても私は生徒が好きだった。生徒と心から向き合うことを大切にしてきた」

 この言葉に、教師という仕事に真剣に取り組んだ一人の女性の姿に感動を覚え、心から尊敬の念を抱きました。そして、この方に担任をしていただいたことは、どんなにありがたいことだったのかを思い知らされたのです。

 ところで、我が恩師は、2時間半のこの会で、大半は一人で明朗に話されていました。日本語に飢えているからとのことでしたが、本当に体力が衰えているのかと、皆が疑問に思うほどでした。そこで、意を決して「先生、今回が最後の帰国ですか」とお聞きしました。すると、「真君、何を言っているの。私は来年も帰ってきます。またあなたたちとお会いするわ」と仰せられました。

 いつが最後の帰国になるのかと思いつつも、次回の再会を楽しみに思える夏の午後でした。 (真)


■2 〔センター紹介〕★センター一般公開 11月7日公開★

 11月7日(日)は、恒例のセンター一般公開の日です。

 これは「いわて教育の日」の事業の一環として、センターの施設・設備を県民の皆様に紹介するもので、当日は子どもから大人まで楽しめる科学実験や工作教室などさまざまな学習体験を用意しています。

 詳しいプログラムについては次のページに掲載しています。

 皆様のご来所を心よりお待ちしております。


  ★センター一般公開
 http://www1.iwate-ed.jp/center/koukai/index.html

■3 「小学校理科」活用を図る指導展開例

 授業に知識・技能の活用を図る学習活動を位置付け,授業展開するには,問題解決の課程を授業の柱として展開することが土台となります。その土台に活用を図る学習活動を設定し,問題解決の能力の育成する機会の確保と,言語活動を取り入れた指導展開例を作成することで,思考力・判断力・表現力の育成を図るための授業を立案しました。

 指導展開例は,各学年2単元ずつ作成しています。「6年〜植物体のはたらき」と「4年〜もののかさとちから」では授業実践を行い成果を確かめています。


  ★「小学校理科」活用を図る指導展開例
 http://www1.iwate-ed.jp/tantou/kagaku/h21_kenkyu.html

■4 高等学校キャリア教育を実践するための指導プラン

 系統的なキャリア教育を実践するために、キャリア教育において身に付けさせたい諸能力(「人間関係形成能力」「情報活用能力」「将来設計能力」「意思決定能力」等)の育成方法を明らかにし、「勤労観」「職業観」を伸ばす指導に役立てようとする研究です。総合的な学習の時間と特別活動を中心に,身に付ける能力の育成を軸とした,系統的なキャリア教育指導プランおよび必要となるワークシートや指導展開案などを作成しました。


  ★高等学校キャリア教育を実践するための指導プラン
 http://www1.iwate-ed.jp/tantou/kyouka/seika/career_hs/index.html

■5 教科領域教育担当

 教科領域教育担当では、以下の分野にかかわる研修や支援及び研究業務を行っています。

   教科(理科、技術・家庭科、保健体育科、産業教育を除く)
   道徳、特別活動、総合的な学習の時間、小学校外国語活動、幼児教育
   小規模・複式指導、現代的教育課題

◇今年度の研究テーマと概要

 ・「小・中学校における基礎・基本の定着に関する研究−基礎的・基本的な知識・技能の活用を図ることをねらいとした問題の作成を通して−」この研究は、知識・技能を活用する問題を作成し、学習指導のさらなる改善に役立てようとするものです。
 ・「実践的な指導力向上を図るこれからの教員研修の在り方に関する研究」この研究は、昨年度まで行った「教員研修カリキュラム」や「家庭学習の在り方」などを実証的に示し、教員の資質能力の向上に役立てようとするものです。

◇随時研修・要請研修のご案内

 随時、教育センターに来ていただいて実施する随時研修と、県内各地で行われる研修会等に伺い、課題解決のお手伝いをする要請研修があります。
 教科は言うまでもなく、校内研究会の進め方、複式指導の在り方、指導と評価の在り方、道徳、特別活動、生活科、総合的な学習の時間、小学校外国語活動、キャリア教育、学校組織マネジメント、カリキュラムマネジメント等に対応いたします。
 小規模・複式、中学校免許外は、出前研修としての扱いとなります。


 教科領域教育に関わることで、ご要望やご質問等がありましたなら、お気軽にご連絡ください。


  ★教科領域教育担当Webページ
 http://www1.iwate-ed.jp/tantou/kyouka/index.html

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