■１　「生徒の心に響く指導」

　教育センターで小、中の初任者研修の道徳の講座を担当しています。現場にいたときには、道徳の時間に特別に力を入れていたとは言えない自分なのです が、逆に言えば初任者の先生方と目線が近い利点があると自分を納得させて務 めています。
　小学校、中学校には、週１時間の道徳の時間がありますが、高等学校にはありません。私にとって、高校時代、人間とは何か、生きるとは何かを考えさせられたのは、倫理社会の授業でした。当時の倫社担当Ｏ先生は、その独特の語り口でソクラテスやプラトン等の哲学者について語りながら、「無知の知」、「アガペー」、「アウフヘーベン」等を教えて下さいました。知的興奮を感じる授業で、授業のあった日は、ラグビー部の部室で今日の倫社の授業内容を仲間と語り合ったものでした。近年話題になったハーバード大学のサンデル教授の授業にも、当時と同じ雰囲気を感じたものです。
　さて、新しい指導要領では、高等学校における道徳教育の充実を掲げ、道徳の時間は設けないものの、全体計画の作成とともに人間としての在り方生き方に関する学習の充実を改善点に挙げています。
　どの教科であっても、授業の内容を語り合いたくなるような生徒の心に響く指導を行っていきたいものです。（茂）

■２　センター公開のお知らせ(ご案内）

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　とき　平成24年11月３日（木）文化の日
　　　　９:30〜15:30（９:20 オープニングセレモニー）
　会場　岩手県立総合教育センター
　　　　（花巻市北湯口２−82−１　0198-27-2711）
　対象　子どもから大人まで
　　　　体験、製作無料

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　本県では11月１日の「いわて教育の日」から７日までを「いわて教育週間」と定め、教育に対する関心と理解を深めるとともに教育の充実と発展に資することを目的として、各種の取り組みを行っています。
　県立総合教育センターでは、11月３日土曜日の文化の日、午前９時30分から午後３時30分まで、施設や設備をみなさんに公開します。
　昨年は、約600名もの参加誠にありがとうございました。
　今年も、子どもから大人まで楽しめる大人気のプラネタリウムや、実験・体験・遊び（大人のためのなるほど放射線、子どものためのおもしろ実験室、光の万華鏡をつくろう、えいごで遊ぼう、作ってあそぼう！パズルであそぼう、オリジナル消しゴムをつくろう、バーチャルキャラクターに変身、・・・）、ロボットクレーン、紙トンボ、木工クラフト、・・・などの体験学習などワクワクする楽しい企画がいっぱいです。
　その他にも、電子黒板を活用したデジタル教科書体験コーナーや子育て相談も用意しています。また今年は、隣の生涯学習推進センターも合同で行い、館内オリエンテーリングやスライム制作など予定しています。
　特別企画として、「未来の岩手を担う人づくり」〜いわての復興教育〜として岩手の取り組みをわかりやすく紹介します。
　更に、藤原忠雄所長による「大人のためのなるほど放射線」では、実験を交えながらわかりやすく説明いたします。
　今年も、小学生から大人の皆さんまで楽しめる内容を用意して、みなさんのお越しをお待ちしております。

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