所長挨拶
岩手県立総合教育センター 所長 佐々木 寛
岩手県教育委員会では、「いわて県民計画(2019〜2028)」及び新たな「岩手県教育振興計画(2024〜2028)」等に基づき、児童生徒が、変容する社会に適応し、社会を創造するための「生きる力」を身に付け、岩手の未来を切り拓いていけるよう、また、人生100年時代を迎えるに当たり、社会のデジタル化の加速に対応し、一人一人の人生が豊かで活気ある地域社会の形成に教育分野から貢献できるよう、学校教育や社会教育・家庭教育の推進を図っていきます。
当センターは、岩手県教育委員会の方針を受け、「校長及び教員としての資質の向上に関する指標」及び、教員の経験とキャリア・ライフステージに応じた教員研修体系と教員研修計画に基づき、県教委事務局関係室課、教育事務所、市町村教委と密接に連携して139の研修講座を実施いたします。そのうち69の研修講座を、「ICT活用研修」に位置付け、研修講座全体あるいはその一部で、児童生徒がICTを活用する授業方法等に関する講義と演習や、校務にICTを活用して業務改善を図る講義と演習を行います。当センターWebには、「使用アプリ」「授業等における活用場面」を掲載した講座案内を掲載しておりますのでご活用ください。また、幼児児童生徒及び保護者、教職員を総合的にサポートする教育相談体制の充実を図ります。加えて、高等学校に在籍する不登校生徒の多様な学びの場や居場所を確保するため、当センター内に岩手県教育支援センターとして、「ふれあいルーム花巻」、県立図書館内に「ふれあいルーム盛岡」を設けております。
これからの岩手の復興と発展を担っていく子どもたちを健やかに育んでいくことは、県民全体の願いであり、岩手の教育に課せられた使命でもあります。当センターもその一翼を担うべく、教育の専門機関としての機能の充実と専門性の向上に努めると共に、幼児児童生徒、保護者、教職員及び学校等の課題やニーズに応える研修・支援・研究を通じて、教職員の主体性につながり、魅力ある現場に役立つセンターとしての役割を果たしてまいります。皆様の御支援、御協力を賜りますようお願いいたします。