所長挨拶|岩手県立総合教育センター

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岩手県立総合教育センター 所長  村上 弘

 岩手県教育委員会では、「いわて県民計画(2019〜2028)」の基本目標である「東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いの幸福を守り育てる希望郷いわて」と、岩手県教育振興計画の基本目標である「学びと絆で 夢と未来を拓き 社会を創造する人づくり」の実現をめざしています。

 この目標を受けて、当センターといたしましては、新しい学習指導要領を踏まえ、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、ICTを活用した学習指導方法の研究・開発に取り組んでおります。また、幼児児童生徒の心のサポートにも引き続き取り組むこととしております。いわての復興教育や確かな学力の育成など本県の多様な教育課題の解決に向け、学校の教育活動の充実と教員の資質の向上に資する研修・支援・研究を事業の3本柱に据え、学び続ける教員を支える「現場に役立つセンター」を目指して業務を推進して参ります。

 東日本大震災津波の発災から11年が経過しました。復興に向けた歩みは着実に進んでおりますが、一方で、未だ困難を抱えて生活している子供たちもおります。特に昨今は、新型コロナウイルス感染症対策のため、諸行事の見直しなど各学校の教科外活動にも大きく影響が出ています。このような中、これからの岩手の復興と発展を担っていく子供たちを健やかに育んでいくことは、県民全体の願いであり、岩手の教育に課せられた使命でもあります。当センターもその一翼を担うべく関係機関と連携しながら、所員一同、教育の専門機関として機能の充実と専門性の向上に努めて参りますので、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。